都立入試ではどんな問題が出る?【社会】
2021/06/07
令和3年度の都立高校入試では、社会の問題が例年とは少し異なりました。
新型コロナウイルス感染症の拡大で学校の授業が遅れたため、公民分野の一部が出題範囲から除外されたためです。
ここでは例年の出題形式に沿って解説します。
大問題1は地理、歴史、公民から1問ずつ出題されます。
地理は地形図と写真がセットになった問題が出ます。
地形図に示された道筋順に写真を並べ替えたり、写真のポイントを地形図のどこから見たのかといった問題が出ます。
大問題2は世界地理です。
全3問で国名が持っていない世界の白地図を見て考えます。
雨温図や時差の問題、産業や国土の様子などが記述された表と、白地図上の4カ国とを結びつける問題などが出ます。
大問題3は日本の地理で全3問です。
都道府県名が示されていない白地図を見ながら考える問題や、地形図の読み取りといった問題が出ます。
大問題2と大問題3では、与えられた統計資料から割合などを計算して考える問題が出ます。
大問題4は歴史で全4問。
四つの項目を時代の古い順位に並べ替えたり、与えられた資料が略年表中のどこに当てはまるかといった問題が出ます。
大問題5は公民。
政治の分野から2問、経済の分野から2問という構成です。
大問題6は地理、歴史、公民から1問ずつ出ます。
国際的な課題をテーマにした問題となっています。
社会は計20問で1問につき5点の配点、地理が4割、歴史と公民は3割ずつという配分です。
2問だけ記述式が出題されますが、大問題3の日本地理、大問題5の公民、大問題6で出ます。
その他はマークシート方式ですが、四者択一問題だけではなく、二つの設問両方正解で5点という形式が約半分を占めます。