かなり難しかった令和3年度都立高校入試
2021/06/25
2021年2月21日に行われた令和3年度都立高校入試。
試験問題を見た途端、「今年は難しい教科が多いな」と感じました。
6月24日に東京都教育委員会が発表した平均点で、それが裏付けられました。
5教科合計の平均点は282.3点。
過去10年間の平均が300.2点ですから、かなり低い水準です。
過去10年間の平均を上回ったのは国語だけでした。
特に平均点が低かったのは理科です。
47.8点という平均点は、過去10年間の平均と比べて10点近く下がりました。
四者択一の問題が減る一方で、複数の解答すべてが合っていないと点をもらえない完全解答式の問題が大幅に増えた影響と思われます。
数学も過去10年間で最も低い平均点でした。
大問題4「平面図形」の最後の小問題の正答率はわずか0.5%。
大問題3「関数」の最後の小問題も手こずった受験生が多く、正答率は9.3%に過ぎませんでした。
過去の推移を見ると、平均点が低かった翌年は平均点が上がる傾向にあります。
ただし、理科の出題形式は令和4年度も変わらない可能性があるので、受験生の皆さんはしっかり知識を身につけましょう。