都立高校、男女別定員による不利解消へ
2021/09/22
47頭道府県のうち唯一、公立高校の入試で男女別の定員を設けている東京都。
都立高校の入試では「女子が不利になるケースが多い」と指摘されてきました。
例えば都立トップ校である進学指導重点校。
日比谷高校をはじめとする7校すべてで女子の定員が男子より少なく設定されています。
その結果、合格した男子より高い点数を取っても不合格になる女子が出ると言われてきました。
Vもぎの参考資料を見ても、7校中5校が男子のボーダーラインより高くなっています。
こうした実態に対し、この夏、男女枠定員廃止を求める署名が3万筆も集まりました。
東京都教育委員会は9月21日に開いた公私連絡協議会で、男女別定員を見直す考えを明らかにしました。
都教委は段階的に見直していく考えです。
まずは「男女枠緩和実施校」の規模や緩和率の拡大に取り組みます。
男女枠緩和実施校では定員の一定割合について、男女の別なく成績順で合格者を決めています。
令和3年度入試では全都立高校186校のうち42校が男女枠緩和措置を設けました。
いずれも定員の1割を男女合同で合格者を決めました。
都教委はこの結果を踏まえて、男女合同による入学選抜への見直しを進めていくとしています。