令和4年度の都立高校入試を振り返る
2022/03/04
去る2月21日に実施された令和4年度の都立高校入試。
各教科の難易度はどうだったのか振り返ってみましょう。
<国語=やや難>
漢字の読み書きは標準的な問題。
物語文は地方の農家で暮らす主人公の心情理解が中心で、方言が多用されており、とまどった受験生がいるかもしれません。
論説文は本文がやや難しい内容でしたが、選択肢は選びやすかったと思います。
古文と現代文の融合問題には昨年に続いて文法問題が出ました。
来年以降もこの傾向が続くかもしれません。
<英語=普通>
文章読解が中心であることに変わりはありません。
大問題4の物語、少しだけ複雑な内容でした。
<数学=普通>
大問題2の文字式を利用した証明、ここ数年では一番簡単でした。
大問題3の関数も取り組みやすかったと思います。
大問題4の平面図形、最後の問題はやや難。
とはいえ昨年のような超難問ではありませんでした。
三平方の定理が出題範囲外となって簡単だった昨年とは異なり、大問題5の空間図形は以前の難易度に戻りました。
<社会=難>
5教科の中で一番難しく感じたのではないでしょうか。
特に地理に関する問題は、教科書レベルの知識だけでは正答できないものもありました。
<理科=易>
昨年の入試では完全解答方式の問題が一挙に増え、その結果平均点が大きく下がりました。
今年は以前の出題方式に戻ったので平均点は上がると思います。
<全体として>
昨年は5教科合計の平均点が282点でしたが、今年は300点を超えそうです。