中学入試で増えてきた外来語の問題
2021/09/07
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、テレビや新聞などで見慣れぬ外来語が頻出するようになりました。
クラスターにソーシャルディスタンス、ステイホーム、エビデンス、ロックダウン、オーバーシュート……。
話は変わりますが、最近は偏差値が高い中学校の国語の入試問題でも、外来語の意味を問うものが増えてきました。
説明的文章の本文に、当たり前のように大人が使う外来語が登場し、その意味を分からないと解けないケースもあります。
昨今のグローバス化を考えれば、国語の問題に外来語が頻出するのも納得できます。
しかし小学生にとっては、数多くの外来語の意味を知っていることはハードルが高いのも事実です。
英才個別学院梅島校には、現在、中学受験専門の進学塾の補習目的で通っている生徒が複数在籍しています。
そうした生徒でさえ、外来語の意味をしっかりと理解している生徒はほとんどいません。
慣用句やことわざ、四字熟語などは中学受験で必ず出ます。
加えて慣用句の語彙力を増やすことも求められているわけです。
こうした言葉の問題は、参考書を開いてひたすら覚えれば習得できるというものではありません。
常日頃から受験勉強とは関係のない本を読んだりニュースを見たりといった中で覚えていくものでしょう。
中学入試の問題で出題されるのも、「問題集を解くだけではダメですよ」という無言のメッセージなのかもしれませんね。