理系でも学科によって専門性評価に差が
2021/08/17
文系学生に比べて就職内定率が高い理系学生。
ただし、一括りに理系と言っても様々な学科があります。
大学で学んだ専門性が、就職活動時にどのように評価されるのか。
リクルートの研究機関である就職みらい研究所がレポートを公表しました。
「生物・農学・水産系」「機械・電気・電子系」「情報工学系」「建築・土木系」の四つに分類。
学生に、自身の専門性が就職活動時に評価されたかを尋ねました。
評価されたと思う割合が最も高かったのは建築・土木系でした。
「非常にそう思う」と「まあそう思う」とを合わせた割合は56.4%でした。
他方、その割合が最も低かったのは生物・農学・水産系で32.5%でした。
建築・土木系では内定取得企業の80%が建設業に偏っており、これが専門性を評価されたと感じる要因となっています。
生物・農学・水産系の内定取得企業の業種には、こうした偏りが見られません。
情報・サービス業が43.9%と一番高く、次いで製造業の28%となっています。
大学院生に目を転じると、生物・農学・水産系の68.7%が製造業で内定を取得しています。
学部で卒業するか大学院まで進むかで就職先が異なってくるようですね。